[海猫宿舎] ユンク & リリン
夜更けのことです。コンコンと咳こむ音がしてユンクは目が覚めました。
「大丈夫、」
瞼を擦りながらリリンの寝台を覗きこんでみると、
「平気。起こしてごめん、」
「今夜はずいぶん冷えるね。」
ずれた毛布をかけ直してユンクが戻ろうとすると、
「ねぇユンク、そっちへ行って良い、」
「だめ、ベッドから出たら冷えるぢゃないか、」
「ぢゃあきみが来てよ。」
「はいはい、湯たんぽが来ましたよ。」
「ふふっ、あったかいね。」
翌朝、ユンクが珍しく寝過ごして、リリンは少し得意気にみんなを起こ して回ったそうです。
ひとつのお布団で一緒に寝る
って設定が何か好きなんです